走行性良し!ピジョンの A型ベビーカー「ランフィ」口コミと正直レビュー
ピジョンの看板ベビーカー「ランフィ」。
ランフィシリーズは、何百台とベビーカーを見てきた管理人が知る限り6年以上発売を続けているロングセラー商品で、毎年新モデルが発表されています。最新モデルの「ランフィRB3」は3月に発売となりました。
ここでは2022〜2023年モデルのランフィついて良いところ・微妙なところの商品レビューをママ目線で行い、最終的にどんな方におすすめできるかをお伝えします。
ランフィはどんな人におすすめ?
ピジョンのランフィは生後1〜36ヶ月を対象とした両対面式A型ベビーカーです。
商品グレードは中間レベルにあたる「バランスタイプ」に分類されます。(私が勝手にそう言ってるだけですが…)
特に国内ブランドは、
- 機能性を重視したハイグレードタイプ
- 機能性・軽量を重視したバランスタイプ
- 軽さを重視した軽量・安価タイプ
と大まかに3つのタイプが存在し、機能性を重視するほど価格は上がります。
「ランフィ」は女性でも片手で運べる重量(約6キロ以内)にとどめ、かつ赤ちゃんの乗り心地や走行性にも力を入れているタイプです。つまり「超高性能じゃなくていいから、機能性と価格が程よくバランスのとれた商品が欲しい」そんな方におすすめできる商品です。
価格帯は5〜6万円台。高すぎず、安すぎず。一般的なベビーカーの相場といえます。アップリカでいうと「ラクーナ」、コンビだと「スゴカル」あたりが同じグレードかと思います。
ランフィの新モデル・旧モデルについて
2021~2023年の発売状況です。
2021年
2月:ランフィRB
6月:ランフィループ
12月:ランフィリノン5(アカチャンホンポ限定)
→2020年モデルからコイルサスペンションが追加、振動吸収力がアップ
2021年
2月:ランフィRB2
4月:ランフィ リノン6(アカチャンホンポ限定)
→2021年モデルからさらに顔まわりシートがすっきり、足元の幅広&高反発クッション追加
2023年←new!
3月:ランフィRB3
→ベルトの高さ調節が楽になった「パッとベルト」新搭載。加えてレザー調ハンドル、ヘッド部分にピローを収納出来るポケット追加。
私が知る限り「ランフィ」シリーズは2018年くらいから発売していたような。つまり毎年ユーザの声をもとに、しっかり改善が加えられた信頼のおける商品ということです。
ランフィのメリットは?
特徴は以下の通りです。
1. タイヤが大きい
ランフィのタイヤ直径は前輪が16.5cm、後輪が18cm(背面時)とかなり大きめです。
バランスタイプのベビーカーのタイヤサイズはだいたい14cm〜18cm。以前は14cm代が多かったのですが、全体的にタイヤは大きくなっている傾向にあります。
ランフィシリーズは2018年モデルから一貫してこのサイズです。コイルとゴムのサスペンションを搭載したり、タイヤの中を一部空洞にすることで振動を軽減するなどの工夫もされています。
私は14cmのベビーカーを使ったことがありますが、ちょっとした段差でも結構つまづきました。18cmだったら絶対つまづかない…わけではありませんが、個人的には大きいほうが良いかなと思ってます
2.両輪ともシングルタイヤ
アップリカやコンビなどはダブルタイヤが多いですが、ピジョンはシングルタイヤを売りにしています。
シングルタイヤかダブルダイヤどちらが良いか?といった論争はメーカー同士でよくやっており、それぞれ一長一短あるので一概にどっちが良いとも言い切れませんが….
シングルタイヤのメリットとしては、
- 小回りがきく
- 走行性が良い
- ガタつきにくく、振動が少なめ
です。この辺りはピジョン公式が力説しています(一方で「ダブルタイヤは走行が安定しやすく、溝にはまりにくい!」との主張もある)
何にしても小回りが効き、タイヤが大きめなのはポイント高いです。ちなみに海外ブランドはほとんどシングルタイヤです。
上下の振動を吸収するピジョンは上下の衝撃だけでなく、段差などの前からの衝撃吸収に対応した「スイング式サスペンション」を搭載しています。
3. 背もたれの調整幅が広い
ランフィのシートリクライニング調整幅は100〜175度です。ここ数年ずっと変わっていません。これ、あまりフューチャーされないんですが個人的にすごく良いと思ってます。
ほかのベビーカーも同じようにほぼフラットに倒せますが、100°まで起こせるタイプは少ないです。(2023年2月現在)
これは個人的な経験談ですが、あまりシートが起こせないタイプだと最大までシートを起こしても赤ちゃんが中途半端な姿勢になる(↓こんな感じ)ことがあり..。
特にお座りできるようになってからはしっかり角度をつけて座らせてあげたいな、と思うことがありました。
同じバランス型に分類できるコンビのスゴカルは125〜170度。個人的にはもうちょっと起こして座らせたいです。
ランフィのデメリット・気になるところ
1. 収納力はまぁまぁ
ランフィーのバスケット容量(座面下空間容積は)25リットルです。
十分な収納力ですが、同じグレードのベビーカーのなかではまぁまぁといったところ。
例えば
・コンビ、スゴカル系だと32〜38リットル
・サイベックス、メリオだと38リットル
・アップリカ、ルーチェだと57リットル
などなど。収納力を優先したい方は他の商品も検討しても良いかもしれません。
2.コンパクトというわけではない
ランフィ(RB3)は、
開いた時:W51~52×D84~101 × H100cm
閉じた時:W51 × D38 × H103cm
です。
両対面式ベビーカーの横幅はだいたい45cm〜55cmがほとんど。ランフィは決してコンパクトサイズというわけではなく、多少大きめといえます。
折りたたみは片手でできるワンタッチタイプですが、RB3はハンドルアジャスタ機能がない(※)こともあり畳んでも高さは残ります。玄関のベビーカー置きスペースに高さ制限があるとか、車で持ち運びたい、といった方は事前に収納スペースをチェックしておくと良いと思います。
同じシングルタイヤならアップリカのルーチェなどのほうがコンパクトに畳めます
※アカチャンホンポ限定発売の「ランフィリノン」シリーズはハンドルアジャスタ機能がついています
ランフィ旧モデルとの違い
2023年モデルがRB3、2022年旧モデルがRB2となります。
RB3 | RB2 | |
発売年 | 2023年3月 | 2022年 |
本体重量 | 5.7kg | 5.6kg |
サイズ(開) | W51~52×D83~94×H101 | W51×D38×H102 |
サイズ(閉) | W51~52×D84~101×H100 | W51×D38×H103 |
「パッとベルト」 | あり | なし |
レザー調ハンドル | あり | なし |
ヘッドピロー収納 | あり | なし |
つまり…めちゃくちゃ大きな変化はなく、基本的にはマイナーチェンジです。
先にお伝えしたとおり、ランフィはユーザーの声をもとに改善を重ねてきたロングセラー商品なので既にかなり完成形に近い商品といえます。
2023年からの新しく追加された点は以下の通り。
✔ 「パッとベルト」
シートに縦方向のスリットを入れることにより、より手軽に肩ベルトの調整が出来るようになりました。
✔ レザー調ハンドル
旧モデルはスポンジのようなハンドルでしたが、新モデルはレザー調ハンドルでより高級感が出ました。
✔ヘッドピロー収納
シート上部にヘッドピローが収納できるポケットが追加され、大きくなってからも後頭部を守りやすくなりました。
上記のアップデートに惹かれた方は2023年の最新モデルをおすすめします。
特にいらないかな、という方は型落ちした2022年のモデルでいいと思います。
おすすめする人・しない人
ということで、ピジョンのベビーカー「ランフィ」(RBシリーズ)をおすすめする人・しない人を再度まとめます。
おすすめする人
- タイヤサイズは特に大きい方がよい
- 小回りのきくシングルタイヤがいい
- シートはしっかり起こしたい
- 収納力は普通サイズでOK
- 安心の国内ブランドがいい
- 女性でも運べる軽量サイズがいい
- 玄関の収納スペースに高さ制限はない
- 自分より極端に背の高い(低い)人もよく使う
細かいスペック比較は比較ツールを使ってみてくださいね!