まぁまぁ。。エルゴベビーカー「メトロプラス」の正直レビュー。
2022年8月に日本上陸したエルゴベビーの背面式A型ベビーカー「メトロベビーカー」。
エルゴベビーといえば抱っこ紐!というイメージの強いブランドですが…エルゴのベビーカーってどんな感じなの?いいの?と疑問に思う方も多いと思います。
今回はそんなエルゴの「メトロプラス」について正直レビューをしたいと思います。
エルゴのベビーカーについて
せっかくなので基礎知識を少し。
エルゴベビーは抱っこひもを中心としたベビーブランドとして、2003年ハワイで設立されました。
2011年にOrbit babyというベビーカーブランドを買収したのをきっかけに、ベビーカー事業にも乗り出します。
メトロシリーズは、
- 2018年:METROUS
- 2019年:METRO
- 2021年:METRO PLUS
と発売されており(当サイト調べ)、今回日本で発売されるメトロは3代目となります。
初代METROUSはバックルに問題があったためリコール対象となり、現在は発売されておりません。
2代目METROではバスケットのカゴが入れにくいなどの不便もあったのですが、3代目で解消されました。
なので今回日本初上陸となる「METRO PLUS」は数年の改良を経て、ブランド的にはバグ出しはされている商品といえます。
ここからは各スペックの細かいところをサクッとチェックしていきます。
メトロプラスの良いところ
175度のリクライニング&フットカバー
メトロほぼフルフラットに倒せます!175度というと、数あるベビーカーの中でも最大値かも。
フットレスト部分は90度上に上げることができるので、生後間もない赤ちゃんの足をカバーするキャリーコット風スタイルにも可能です。
ここはメトロ+のユニークなポイントかと思います。
コンパクト
畳んだサイズは横44cm、奥行き25cm、高さ54cm。
コンパクトなB型並の小ささです。
生後1ヶ月から使用できるA型ベビーカーのなかではベスト5位くらいに入るかも。
ハンドル高さ調整が可能
ハンドルは伸縮可能なタイプで、97cmから106cmまで高さ調整ができます。
ここは日本のA型っぽい配慮。
これを書いている私(ママ)は身長160cmですが、ベストなハンドル高さは95~100cm以下です。
後輪が大きい7インチ17.78cm、前輪は5インチ12.7cm
前輪は少々頼りないサイズですが、後輪は17cmと大きめです。
ちなみにA型四輪ベビーカーのタイヤサイズは12~18cmがほとんど。
三輪だと18cm〜25cmが多いです。
メトロプラスの微妙なところ
クッションの快適性はまずまず
海外ブランドは総じて国内ブランドよりクッションのふわふわ感は劣るものが多いです。
(リベルなど日本仕様に改良してるものは除く)
1ヶ月から使用可能ですが、生後間もない赤ちゃんを乗せるなら別途インナークッションが欲しくなる方もいるかもしれません。
バンパーバーはついてこない
セーフティバーは付属しません。海外のサイトだとオプションで存在するんですが、現状(2022/8/22)国内では販売していない模様です。
メトロプラスは現在DADWAY限定商品ですし、販売店としてもまずは今後の売れ行きを様子見したいのかもしれません。
A型にしてはサンシェードは若干短め
決して国内ベビーカーのような深さはないのでカバー力はまずまず。
最近ではよくある「チャックで延長可能なキャノピー」機能もありません。
折り畳みは両手が必要
- 持ち手のボタンを押しながらハンドルを前に倒し、さらに後方へ。
- 前輪と後輪を重ねる
折りたたみはワンタッチとはいきません。
ヨーヨーやバタフライにあるようなショルダーストラップは無いので、シートの山折りにした箇所にあるハンドルを持つ感じです。7.8kgなので女性には正直キツイと思います。
ちなみに自立はしません。
割高感がある
定価は税込みで69,300円。
1ヶ月から使用できるベビーカーの価格はピンキリですが、管理人が思う中央値としては3万円台〜6万円台のイメージです。
国内ベビーカーなら7万円出せばハイグレードタイプ(衝撃吸収・クッション性・機能性を兼ね備えたもの)が買えますが、ここまでお伝えしてきたメトロプラスのスペックでは、ちょっと割高かな〜という印象が否めないです。
ちなみにアメリカのアマゾンだと300ドル以下で売っています。今(2022/8)は円安なので、円にすると4万円くらい。去年だと3万円台くらいだったのかも。
日本でも十分認知されているエルゴブランドということもあり?価格設定は強気なのかな、、なんて(勝手に)思っています。
正直、まぁまぁかな..
ここまで良いとこ、微妙なところを挙げてきましたが….
正直な感想としては「B型寄りのまぁまぁなA型ベビーカー」です。。
というのも
- 本体重量重め
- 両対面ではない
- サンシェード浅め
- バンパーバー日本未発売
- クッション性は国内ブランドに劣る
- トラベルシステムは専用アダプタ日本未発売
- 日本の価格設定高め(アメリカだと40%offで買える)
- 後輪が17cmあるのは良いけど、前輪は12.7cmと小さめ
などなど、本来メトロ+は「カーシートと一緒に使えるお手軽コンパクトA型」という印象ですが、日本の価格設定だとその良さが半減しているように感じるからです。
それでも候補に入れたいという方は
- コンパクトな背面A型を探している
- 畳んで持ち運びは基本しない
- なるべくB型への買い替えはしたくない
- 高身長な方も使う
- 人と差別化を図りたい
- 価格は気にしない
- エルゴ好き
といった方にはあるいはありかもしれません。うん…。
個人的な意見ですが、これだったらもっと安いけどスペックの近い背面A型を買うとか、逆にしっかりしたAB両対面買って、B型のリベルやらに乗り換えるとかでもいいような気がしています。
期待してた方、なんか辛辣なレビューでごめんなさい。でも正直な感想はこんな感じです。
手軽なA型を探している方へ
ちなみにコンパクト系A型背面式で耐荷重が重め(15kg以上)&シングルタイヤでお探しの方。
こんなのもあります。
cbx「エトゥ」
サイベックスのセカンドラインブランド。お手軽背面A型ベビーカー。耐荷重18kg。
定価25,300円。
イングリッシーナ「クイッド」
イタリアのブランド「イングリッシーナ」のA型背面ベビーカー。
おしゃれベビーカーとして人気上昇中。耐荷重は17kg、本体5.9kgと比較的軽め。
パーリ「ウィザード」
イタリアのブランド「パーリ」のA型背面ベビーカー。
ワンタッチで自動三つ折りが可能。タイヤは18cm+20cmとかなり大きめで悪路に強い。
シルバークロス「ジェット3」
イギリス老舗ブランドシルバークロスの背面A型。耐荷重25kg! スーツケースのように運べるコンパクト仕様。2022年モデル。
あたりもあります。どれもメトロ+より安いです。ご検討ください。